ICW No Holds Barred Volume 11 - Then & Now 4/8/2021
ICW No Holds Barred - IndependentWrestling.TV
トニー・デッペン対ダニエル・ガルシア
ガルシアは動きがキレキレ。グラウンドも投げもこれまでとは格段にレベルが上がっている。これならシューターとしてかなり勝負出来る。ガルシアの鋭さに目を奪われた試合だが、デッペンがその鋭さに上手く付き合いながら、要所ではしっかりいなして仕留めていく。これもデッペンの腕が映えるシチュエーション。短時間でも互いの良さが詰まった一戦でした。平均的良試合。
評価:***1/4
ブルース・サンティー対ジャスティン・カイル
前回試合がとてつもない死闘となり、すぐさま組まれた3戦目。大男同士の殴り合いは迫力満点なのだが、今回はケージではないので、雰囲気としては弱いのと、前回のフルスロットル感を再現しようと思っても簡単に出来るものではない位前回が凄すぎたことで、変に狙いに行って待ちになったり、MMAよりもプロレス要素が強くなったりと知らずの間に思い通りになっていなかった印象を受けた。
それでもカイルの鋭い打撃にチェーンロープ超えのノータッチトペ等、前回に劣らない狂ったスポットは用意していて、見応えは十分であった。中々良い試合。
評価:***1/2
ブランドン・カーク(w/ケイシー・カーク)対ダニー・デマント(w/ミッテンズ)
ベテラン選手でもあるボスが若手ヒールをボコボコにする構図。デマントがカークをテンポ良く血だるまに追い込んでいく形。00年代USインディらしいハードコアな乱戦を地で行く内容。
バラエティ溢れる凶器も多数被弾し、セコンドのケイシーやミッテン(スタッフ)もしっかりと攻撃を喰らい、最後はチープフィニッシュで幕と期待通りのまとまったハードコアでした。中々良い試合。 評価:***1/2
ダン・マフ対カルヴィン・タンクマン
超新星タンクマンと大ベテランマフの新旧巨漢バトルは、激しい打撃と重爆攻撃に、骨の軋む様な椅子攻撃やドア破壊を用いたハードコアも追加したタフマッチ。驚いたのが、圧倒的な攻めタイプのマフが、タンクマンの猛攻をとにかく受け、耐えて耐えて倍にして返す形で試合を作った点。
キャリアに劣るタンクマンだが、器用で調整力もあるので、タンクマンが耐える展開かと思いきや、マフがこれでもかと瀕死級の攻撃を喰らい、それを返し続けたのは意外で、その展開に上手く乗ったタンクマンも見事。この展開でマフ相手に確実に攻め切れたのが、やはり只者ではないなという印象を植え付ける。
椅子山への攻撃を何とか凌いだマフが、必殺奥義バーニング・ハンマーで完璧に巨漢タンクマンを担ぎ切ったのも感嘆の一言。これぞHOSS BATTLE。ハードコアレスリングとハードヒッティングを見事に融合することに成功した好勝負。
評価:****
ニュージャック&カーニッジ・クルー(HCロック&トニー・デヴィート)対ニール・ダイヤモンド・カッター&ザ・リジェクツ(ジョン・ウェイン・マードック&リード・ベントリー)
殆どはリジェクツ&ニールとカーニッジ・クルーのハードコアブロウルで、クライマックスのみニュージャック顔見せ大会、ナチュラル・ボーン・キラーズとギターショットがあれば十分なので問題はないが、ニュージャックも流石に歳を取ったなという印象。カーニッジ・クルーの方がかなり元気そうだったのは好材料。今後組まれるであろうリジェクツ対カーニッジ・クルーは、期待したくなる。
評価:**3/4
全体評価:8