世界のプロレス探検隊

WWEAEW新日本インディ他、国内外問わずプロレスのマッチレビューを行っています。

"Road To Revolution" IPW Jon Moxley vs Drake Younger Deathmatch Series Review

Insanity Pro Wrestling (IPW) Animosity 2009 1/3/2009
IPW世界王座-ドッグ・カラーマッチ
ドレイク・ヤンガー(c)対ジョン・モクスリー

Insanity Pro Wrestling - IndependentWrestling.TV


 既にデスマッチ界ではトップになり、CZW世界ヘビー級王座を巻き、絶対王者の道を直走っていたドレイクとこの時点ではまだギリギリCZWには現れてなかったものの、ブレイクを予感させるモクスリーとのドッグカラー戦。

 モクスリーが原石も原石の状態なので、立ち振る舞いの他とは違う感こそ印象的だが、試合運びはまだ粗く、凶器を使って何とか格好が付く状態。ドレイクもハードコア・レスリングになって、本領が出るので、各種凶器と流血がないと厳しい内容ではあったが、それが出るとアドバンテージが大きいので、

 評価としては、中々良い試合レベル。しかし、色気があって、身体も張る。ドッグカラー戦のツボも押さえているので、外れてはいない。

評価:***1/2

 

Insanity Pro Wrestling (IPW) Sacrifice 2009 2/7/2009
IPW世界王座戦-ファンズ・ブリング・ザ・ウエポンズ・デスマッチ
ジョン・モクスリー(c)対ドレイク・ヤンガー

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 レッド・ツェッペリン『移民の歌』で登場するこの時代のモクスリー。今となっては考えられないけれども、辿ってきた道を辿れば理解は出来る選曲。立ち振る舞いはスターそのものだが、先月の試合と同じでまだまだ試合は荒削り。ドレイクが手際良く各種凶器を使う一方で、椅子やボード攻撃でハードさを演出。既にデスマッチキングになっていて、ハードコア・レスリングはお手の物のドレイクならこれ位朝飯前である。

 デスマッチといいつつ、ハードコアとの境目がファジーであるものの、モクスリーのファイトスタイルそのもので、今もこのファジーさを貫いて、それを洗練させて、ライト層からマニアまで魅了し続けているのは、感嘆の一言。まさに「選ばれし者」としか言いようがない。
 只、この試合の時点では、まだまだドレイクの方が格上。試合とモクスリーと観客を掌握し、失敗試合にならない様に、上手くまとめて見せた。平均より上。
評価:***

 

Insanity Pro Wrestling(IPW)

Shocktoberfest 2010 10/2/2010
IPW世界王座戦-3ステージス・オブ・ヘルマッチ
ジョン・モクスリー(c)対ドレイク・ヤンガー

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 1本目は、通常形式。モクスリーがグラウンドでも対応出来る様になり、テンポ良く進めていける。只、グラウンドや凶器なしの攻防は出来るけれどもそれが持ち味ではない2人。凶器を入れながらのハードコア・レスリングが得意なので、スムーズではあっても面白みは特に感じず。サクサク進みドレイクが一本先取。

 2本目はエニウェア戦。ここは繋ぎの意味もあるのか、場外戦中心に軽め。ライブとしては悪くなくても、作品としての発展性は欠けていた。

 そしてタイとなり画鋲デスマッチへ。短時間ではあったが、画鋲の威力を非常に引き出していて、1番激しさも面白さもあったのが3本目。総合するとまあまあ良い試合レベル。3ステージオブヘルと銘打った割には軽めだったのが悔やまれる一戦。
評価:***1/2