世界のプロレス探検隊

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ロシアデスマッチ界のカリスマ! アレキサンダー・ナビエフ特集

今回はロシアのデスマッチシーンにおけるカリスマ、アンダーグラウンド・ヒーロー。日米への進出も期待したいアレキサンダー・ナビエフ(Alexander Nabiev)を紹介。まだまだ粗削りではあるが、破天荒ながら試合運びもそつなく、腕っ節の強さ、拳の強さは中々のもの。拳はネクロクラスとも良い勝負が出来る強さ。
スタイルや風貌的に、若きドレイク・ヤンガーをより拳を強くした様な選手である。
Youtubeではまとめ動画や試合動画も挙げられているが、その中から2試合を紹介。

 

 

IWF Russia Bloodsport 11/16/2019
Muay Boran Death Match
アレキサンダー・ナビエフ対Alexey Khitrykh

拳に巻いたテーピングとレガースに装着されたガラスの破片で殴る蹴るをする所謂タイペイデスマッチ。アレクセイが蹴り使いなので、レガースにもタイペイガラスを付けたのは正解。そして格闘技大国ロシアの選手だけあって、腕っ節が強い。単なるナックルも振り切るので、迫力が物凄い。椅子に座ってのナックル合戦も、本国アメリカでも中々ない位の威力。終盤になるにつれて、ネタ切れ感は否めなかったが、タイペイ+打撃の破壊力だけでも一見の価値がある内容。中々良い試合。
評価:***1/2


GCW (Gorky City Wrestling)
Slavonic Violence Deathmatch Tournament 7/14/2018
1回戦-ベアフット・デスマッチ
アレキサンダー・ナビエフ対マガダン・クロス

ロシアにもGCWがあって、しかもデスマッチ団体という驚き。
さてこの試合は、松ぼっくりに画鋲、割れたガラスが公認凶器の裸足デスマッチ。ヒール側がシューズを脱がないまま奇襲を掛ける→ナビエフの素足に攻撃→ナビエフがクロスのシューズを脱がし、素足に攻撃し返すというストーリーテリングも良く考えられている。更にステープラー攻撃、竹串攻撃、注射器攻撃とアメリカンデスマッチに対するオマージュ全開の攻撃を叩き込む。両者特にナビエフは、アメリカや日本のデスマッチが大好きである事が良くわかる試合運び。手首にテーピングが巻かれていない事は心配だが、信頼を置きたくなるファイトを見せる。対戦相手のクロスも、そつない試合運びとハードバンプを見せている。そして度肝を抜いたのはフィニッシュシーン。ナビエフが放った火炎有刺鉄線ギター・ショットは、相手だけではなく、リングや自らに燃え盛る炎が燃え移る驚愕の一撃。過去の大炎上シーンにも負けず劣らない炎上であった。ここまでやってくれれば文句無し。ナビエフをデスマッチのカリスマ、ローカルヒーローとして崇めたくなる。デスマッチファンは必見の内容。竹田誠志やシュラック、マードックとの対決が見てみたい。好勝負。
評価:****